凪の記憶
L'ATTIMO ID CALMA
フィエーゾレの坂道 ―― 一日の終わりをゆっくりと感じながら下った。
オリーブの枝をくぐってくる西日が、雑踏を受け入れなければならない時を告げる。
逃れるように教会に足を向けてしまった。
静寂を予感させるファサードの反射が、扉の向こうの「黒」を深める。
石を敷き詰めた床から伝わる冷気。
祭壇越しに、夕暮れの光がステンドグラスから滴り落ちてきた。
凪の瞬間。
どのくらい経ったのだろう、影が闇を誘ってしまった。
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